なんか部屋に入るなりスマホとか触り始められると、やっぱり興ざめしちゃいますよねぇ。
誰にメッセージしてるんだか、慣れた手さばきでスマホ触られたり、時には電話かけ始めたり。
しかも電話の向こうから漏れ聞こえてくる声が野郎だった時には、
“もういいから、オマエ帰れよっ!”
って、追い出したくなっちゃますよねぇ。
やる気も失せると言うか、“立つモノも立たんわ”と言う感じで戦意喪失し『失敗な夜』を予感してしまう私。
そうです、こう見えて実は意外とセンシティブな私なのです(泣)。
そんな気分で彼女を見守るしかない私。
しばらくすると我に戻り、慌ててバスルームへ消えるのでした。
この時点で既に『戦闘意欲ゼロ』。
どうでもよくなってるのですが、“一通りのコトは消化しておかねば”という貧乏気質も手伝い己を奮い立たせるのですが、満足とは言いがたい結果を迎えることになるのです。
なんとか結果を受け入れ自分自身を納得させ、“さぁ、お引き取り願おう”とするのですが、なにゃらくつろぎ始めテレビをつける彼女。
しかも、どうやって見つけたのかベッド脇のコンセントからスマホを充電し始める始末。
“まさか、フル充電完了まで居座る気か・・・・。”
特にこれと言った会話を交わすわけでもなく、音と言えばテレビから聞こえる現地語放送が部屋に響くだけ。
しばらくすると、ベッドからはい出し帰り支度を始める彼女。
“やっと帰えってくれる・・・。”
中途半端に一通り身支度を終えたところで、カバンから何やら取り出そうとしているのでした。
“まさか、お金をくれるのか・・・。いやいや、あんなフィニッシュでお金をもらえるほどは仕事していない。しかも、数分しか持ちこたえていないではないか。”
結局、彼女が取り出したのは、別のスマホとタブレット。
一瞬はあるが期待した私が愚かだなぁと思いつつ彼女を眺めていると、メッセージでもチェックしただけなのか部屋に来た当初のように操作に夢中になることはなく、充電中のスマホを置いているベッドへ。
しかし、彼女はおもむろに充電中のスマホからケーブルを抜き取ると、タブレットの充電を始めるのでした。
“マジっ、それも充電するのぉ?まさか、コイツ、残ったもう1つのスマホまで充電する気じゃなかろうか”
部屋に響く現地放送のドラマの音声、再び何もしゃべることなくテレビの画面を眺める彼女、イヤな予感がする私。
そこで妙案が浮かぶ私。
“そうだ、私の充電ケーブルを貸してやれば、充電も早く終わり早々に引き上げるだろう。”
幸い、彼女のスマホとタブレットはいずれも(庶民の)アンドロイド系。
私は、カバンにしまっていた自分の充電ケーブルを差し出すことにしたのでした。
少し微笑んだが無言のままケーブルを手に取るとすぐさま充電を始め、再びテレビを眺め始める彼女。
退屈な私は、充電ケーブルと一緒に入れていたポータブルスピーカーの電源を入れ現地語放送をかき消すように音楽を鳴らすのでした。
音楽が鳴り始めた途端に感じる彼女の視線。
すかさず興味津々な様相で私の腰掛けているテーブルに近寄ってきて、しげしげとモノを確認。。
思わぬ食いつきぶりに少々戸惑う私でしたが、ようやく会話らしい会話が始まるのでした。
彼女のスマホやらにBluetooth(ブルートゥース)で接続し音楽を鳴らしてみたりと、徐々に何気にイイ感じに。
“こんなモノが役に立つなんて・・・♪”
結局、あれだけ早く追い返そうとしていたのになんだかんだと朝を迎えることになるのでした。
一度解除した帰り支度を再び始めながら彼女はこう言うのでした。
「それ、いいわねぇ。いくらするの?ワタシも欲しい♪」
一緒に買いに出かければ別の出費も伴う危険性が高いと直感的に感じた私の出した判断は、
『現物支給でこれえてもらおう』
という、何ともムシのいい結論。
もともと1万円もしないスピーカーを2万円くらいと偽り彼女に差し出しながら、
「じゃ、今お金もなくてATMへ行かないといけないけど、これでいい?」
二言返事で私の申し入れを受け入れ大喜びする彼女。
それを見てニヤリと無意識にほほ笑む私は、オマケに充電ケーブルもつけてやることにしたのは言うまでもありません。
“まさか、ロングが2,000THB強程度で収まるとは。。。”
しかも、進呈したスピーカーは新品ではない。が、彼女は異様に喜んでスピーカーを自分のバッグにしまい込むと部屋を後にしたのでした。
この後、10時の開店を待って私がデパートへ足を運んだのは言うまでもありません(笑)。
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