一通りの会話が終わったのか、私に視線を送る次女だったが視線を逸らした私。
今度はオヤジが何やら2人に喋りはじめたが、私には相変わらず解読不能。
ただ、その会話する様子を眺めていた私に次女がこう告げたのでした。
「一人でいいの?」
おそらくオヤジが私に聞くように促したことは、なんとなく察しがついた私。
その言葉を受け、三女の表情が気になり顔色を覗いてみたが、無表情ながらも不機嫌そうな形相でこちらを睨んでいたのでした。
“もう一人どうか”と言われても、可能であれば“じゃぁ、次女のほうもお願いします♪”と言いたいところだが、ここは三女の機嫌をうかがい断ることに。
そのことを次女に伝える私はやはり次女の顔は見ることはできなかったのだが、小さくガッツポーズみたいな仕草をした三女が目に入ると、この状況で自分の選択は間違っていないことを確信したのでした。
私の言葉を翻訳しオヤジに伝えると次女はそそくさと去って行ったが、もし私が次女も選んでいたら彼女はついて来たのだろうか。。。
こうして晴れてオヤジ公認で三女とシケ込むことが決まった私。
オヤジの公認というのに少々戸惑ったが後には戻れそうもなく、腹をくくることにしたのでした。
三女は短くオヤジと言葉を交わした後に私に向かい、
「レッツゴー♪」
と言うや私の手を引き表に誘うのでした。
三女のまたがるスクーターの後部座席に腰を下ろすと、すぐさま出発する三女の運転は彼女が“この場から早く離れたかった”ことが分かった。
時折対向車のライトくらいしか灯りの無い道を走ること数分、私の滞在するVan Huong Mai Hotelに到着。
すでに正門は閉まっている時間だが、そこは勝手知ったるレストラン従業員の三女。
駐輪場にスクーターを停めると、そそくさと私の手を引き裏口からなんなく侵入に成功する二人。
ただ少し気になったのは長女のスクーターが駐輪場に停まっていたことであったが、「夜勤だったから途中で居なくなったのかぁ」、とくらいしか考えが回らないほど舞い上がっていた私なのでした。
部屋に着き鍵を開けると、やはり周囲に見られるとマズイのか私を押しのけるように先に中に入る三女。
しかし彼女の目的は、どうやら私の部屋に置いてある日本から持ち込んだ食料品だったようで、おもむろに菓子袋を開けるとムシャムシャ頬張り始めたのでした。
「made in Japan ❤」
そう呟きながら上機嫌で菓子を頬張る三女を見ていると、自分がいけない世界へ足を踏み入れようとしていることに改めて気づくのでした。
そうは言っても、ここまで来た(こぎつけた)以上は、前進あるのみ。
私は日中の出来事の続きを期待しながら、引き出しに備え付けられているモノを取り出してみることにしたのでした。
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