彼女を送り出したときに本能的に部屋の扉のカギをかけていた私は、それに気づかずシャワーを浴びてしまっていたのでした。
急いで部屋の扉を開き、外をうかがったが彼女の姿はなかったのでした。
すかさず彼女にメッセージを送り返信を待つものの応答なし、諦めの悪い私がようやく踏ん切りをつけたのはタバコを一服した後だったのでした。
気を取り直し冷蔵庫からビールを取り出し飲み始めた私、その後も何度か彼女にメッセージを入れてみたのでした。
が、はやり応答はないまま。。。
“やはりダメかぁ、そんなに全てがうまく運ぶわけないよなぁ・・・”
数本のビールを一気に飲み干し、用を足しにトイレに足を向けた私。
よく見ると自分がシャワーを浴びる時には気づかなかったが、シャワールームに『あるモノ』があることに気づいたのでした。
慌てて身支度した彼女は、どうやら履いていかなかったようだ。
この『あるモノ』を目にした私は、手に取りながら彼女が戻ってくることに期待を高めたのでした。
一気にテンションの上がる私、用を足した後も再び冷蔵庫のビールを消費しながら彼女からの連絡を待つことにしたのでした。
何本のビールを開けた頃だろうか、彼女から返信が届いた。
「ごめん、もう少しかかりそうなの。待っててね。」
彼女が戻ってくることを確信した私は、とっさに“1つのイタヅラ”を思いつき、彼女にこう返信したのでした。
「OK。頑張って起きて待ってるけど、もし寝てしまってはいけないので部屋のカギは開けておくね。」
彼女から、「了解」の意味を示すピースマーク『✌』が届いたことを確認すると、その“イタヅラ”を実行に移すのでした。
まず、高確率で使うであろうモノを2つほどベッドの枕下に忍ばせ、次に彼女が戻ってくる目的の1つである『あるモノ』を部屋の棚に隠し込んだ私。
扉の鍵を開けていることを確認し、部屋の灯りを消しベッドにもぐりこみ準備完了。
あとは、彼女が戻ってくるのをワクワクしながら待つ私なのでした。
暗がりの中で扉を開ける音が彼女が戻ってきたことを私に教えてくれた。
息を殺しベッドに潜ったまま、その様子を見守る私。
彼女は来ているものを脱ぎ去ると、残していった『あるモノ』を身に着けるべく暗がりの中をゴソゴソしている。
しかし、お目当てのモノを彼女が見つけ出せるわけがない。
彼女がシャワールームへ入ったことを確認し私は音を立てず後を追うのでした。
灯りのスイッチがどこにあるかわからない彼女は、相変わらず暗がりの中で探し物の真っ最中。
私はワクワクしながらもこっそりとシャワールームへ近づき灯りをつけた私。
そして、期待通りの姿で目を丸くしたまま瞬きもせず私を見つめる彼女に私は、こう言ったのでした。
「探し物は見つかった?」
状況が把握できた彼女は本能的にか要所を両手で覆ったのだが、何故かこういう時に女性というものは胸を隠すのはどこの国でも同じようだった。
男だったら、普通は下を隠そうとするのだが不思議なものだ。
どうやら男でも女でもこういう状況下では“大きさがわかるほう”を隠そうとする習性があることを改めて認識した私。
視線を隠されていない方へ向けた私は、彼女をかなり驚かせてしまったことに気づくのでした。
彼女が私を見つめる視線が徐々に「驚き」から「怒り」に変わっていたことは、言うまでもなかった。
しかし、チビらなくてもよいものを・・・。
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