背中越しに彼女は私に何やら話しかけてきたが、目の前には柔らかいながらも水はじきの良い個体が広がっている。
視覚と触覚の相乗効果で上の空、生返事を繰り返す私。
「で、どうなの!?」
ひときわ高い彼女の声で我に返るのでした。
「ごめん、シャワーの音でよく聞き取れなかった。なんて言ったの?」
こう切り返した私に少しイラだったのか、彼女はこちらを向き直し話し始めたのでした。
玉のように水を弾く彼女を改めて前から拝んだ私は、無意識ながらシャワーを持つ手が止まり唾を飲んだのでした。
“思ったより若そうだが、いったい何歳なんだろう・・・。”
その質問をしようとする私に彼女は、先ほどから私に話しかけていた内容であろう話題を先に繰り出してきたのでした。
私は姿勢を変えた彼女の影響で固くなったモノを隠しながら話に耳を傾けたのでした。
話によると、この町から出て一人で暮らすことを望んでいて、ここでの生活の不満を切り出し始めたのでした。
更に彼女はベトナム国外へ出ることを考えているようで、その手助けを私に求めてきたのでした。
理由はやはり父親の仕事、今日私が経験したようなコトが商談や取引先の機嫌を取るために行われているらしいのだ。
「で、どうなの!?」
彼女が再び私に同じセリフを問いかけてきたのでした。
彼女の向きが変わったこともあり血液が頭に回らなかったのか、集中できずに話を聞いていた私は咄嗟にこう答えたのでした。
「オレに何を手伝ってほしいんだい?」
こう言った後に少し後悔した私だったが、彼女は間髪入れずこう答えてきたのでした。
「まずは、アナタがこの町から出ていくときに一緒に町を出たいの。」
それは、きっと大した問題ではない。
どうせ帰りの迎えの車はドライバーと私の2人だけ、ただ少し気になったのは彼女が放った「まずは」という言葉だったが話の行きがかり上取り消すわけにもいきそうにない。
「それなら手伝えるかもしれないけど・・・」
彼女の顔色を伺いながら答えてみたが、その言葉を聞き抱き着いてきた彼女に私は以降の言葉が口には出なかったのでした。
しばらく私たちはお互いの体温を平均化するようにそのままの状態を保っていたが、先に腕をほどいたのは彼女のほうでした。
すると、今度はおもむろに両手を広げ私を見つめる彼女、私はそれが何を意味しているのか何となく理解できたのでした。
“はいはい、そうでしたね。後ろだけでなく前もキレイにしましょうね。”
無言のまま、まだ手を付けていないフロントエリアにシャワーソープを塗り込んでいく私。
くすぐったがるものの拒否はしないところから彼女もそれを受け入れていると悟った私は、愛車を洗車するように泡を優しく伸ばしていくのでした。
作業中少し気になったのは彼女の視線。
私がどういう状態にあるかが楽しいのか、あるいは興味があるのか、小柄な彼女の斜め下にあるモノ
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