私は意を決して、三女とのコトを洗いざらい長女に白状したのでした。
以外にも長女の反応は、その顔つきから穏やかであることを察したが、何かしら“全てお見通し”感が少し不気味な印象を私に与えたのでした。
『で、アナタいつここを離れるの？』
長女の問いかけに、私は明日にでもここを離れホーチミンへ戻る予定であることを伝えたのでした。
「じゃ、なんとか間に合ったわね♪」
長女はカバンからパスポートといくらあるか分からないくらいの札束を取り出したのでした。
「これって？」
長女は、三女に手渡すためにこの部屋に来たようだった。。。やはり、全てはお見通しだったようである。
しかし、現金はまだしもパスポートまで用意しているとは、一体何処まで三女を連れて行けばよいのだろう。
「ホーチミンまだ連れ出せばいいんじゃないの？彼女がどこの国に出ようがオレには関係ないけど、まさか一緒に出国しろってことじゃないよね？？」
私の問いかけに長女は呟くように、こう答えたのでした。
「荷造りはもう終わってるし、明日の出発は問題ないわ。全て準備は整ったわね。」
いやいや返事になってないし、どこまで三女に付き合えばいいんだ？。。。そんな私の疑問とは裏腹に期限良さそうに、こう付け加えたのでした。
「あなた、明日ここの離れるのなら、これらは要らないわよね？」
長女は、テーブルに置いてあった日本製のカップラーメン等を物色しカバンに詰め込んだのでしたが、三女との蛮行のこともあり、その行為を止める気にはなれなかったのでした。
一通りの物品とかねてから彼女が狙っていた湯沸かし器をカバンに詰めると長女は、私にこう告げるのでした。
「じゃ、私はいったん家に帰って妹の荷物を持って戻ってくるね。」
言葉が終わるか終わらないか、足早に長女は部屋から出て行ったのでした。
一人っきりになった私。。。いや、まだ三女が部屋にいるんだった。
すっかり三女のことを忘れていた私は、視線を彼女が着替えているであろうベッドへ移したのでした。
三女はシーツにくるまって横になっていました。
果たして、起きているのか寝てしまってるのか、そして着ているのかいないのか💛。。。私はそっと彼女の元へ足を進めたのでした。
“こういう状況で、女に微笑まれることほど恐ろしいコトはない。。。”
私は、姉がこの部屋に来るまでに起きた妹との出来事を自白することにしたのでした。
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