“帰らないわ♪”って言われてもなぁ、別に“泊まっていいよ”なんて言ってないし。。。
と、思いながらも、どうやら私に選択権はない雰囲気。
とりあえず、食事をとるためにホテルに併設されている姉妹とオヤジが働いているレストランへ行くことにしたのでした。
“もし、オヤジがいたらどうしよう・・・”。そんな不安が頭をよぎったが、それを察してか三女は私にこう呟いたのでした。
「心配いらないわ、お父さんもお姉さんもいないから」
レストランは、遊園地内にある私の部屋から数分もかからない遊園地入り口に隣接したドライブイン形式で普段は時間帯に関わらず客で賑わっているのだが、私ら2人が着いた時には何故か客足はまばらだった。
空いた席に着いた二人にメニューを渡しにきた従業員は、私ら2人を見てにやけながらこう言うのでした。
「あら、今日は二人きりなの?お姉さんは休みだけど一緒じゃないんだぁ。うふふ♪」
このフレーズはベトナム語が分からない私でも、なんとなく察しがついたが、三女はニコリとしただけで返事は返さなかった。
三女はメニューを見ることもなく数品を注文し、メモをとった従業員はにやけながら去っていったのでした。
さすがのベトナム人、出てきた料理は私が口にしたこともない、しかし旨そうな品々。
私は注文し忘れたビールを注文し、しばらく三女に幾つか質問したのでした。
まず、私が知りたかったのは「今後の彼女の予定」。
ここでようやく三女の思惑が明らかになったのでした。それは、
『とりあえず、明日ここを離れホーチミンへ。そこで、エージェントと相談しタイへ向かうかマレーシアに向かうかを決める。ビザはどちらの国も持っているので、早々にベトナムを後にする』
とのことだった。
エージェントを介していると言うことは、どうやらホーチミンまで彼女を送り届ければ任務完了のようで少し安堵した私。
彼女の言葉を聞いて、すっかり肩の荷が降りた気分になった私は、いつになく早く酔っ払い食事中の三女を残し勘定をすませ、先に部屋に戻ることにしたのでした。
ただ部屋に戻りシャワーは浴びたものの、寝るつもりはない。
戻ってくる三女とのおそらく最後の夜となるはず、私は枕脇にmade in Japanのオカモトさんを忍ばせ、彼女が戻ってくるのを待つのでした。
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