“いやはや、厄介なモノを預かってしまったなぁ。。。”
これが私の正直な感想。
このモノを預からなければ彼女にホーチミンで落ち合う必要もなく、バックレることもできただろうに。
どうして彼女は私にこれを預けたのだろうか。普通であれば、貴重品は肌身離さず身に着けておくはずなのだが。
もしくは彼女は、これを運ばせるために私とホーチミンまで出ようとしたのだろうか。
いろんな思惑が頭をよぎったが、当然ながら自分の中での結論は出なかったのでした。
そうこうするうちに私を乗せた車は、ホーチミン側へ渡るためのフェリー乗り場のある町であるロンスエンに到着。
フェリーが到着するのを待ち車ごと乗船する仕組み、ピストン運航しているので待ち時間は長くないはずなのだが、この日はなかなかフェリーが来ない。
フェリーを待っている間も彼女が気になり何度かメッセージを送るものの返信はなかった。
“バスに乗っていてメッセージを確認する時間は十分あるはずなのだが。。。”
とは思ったものの、さほど気にすることもなかった私だったが、フェリーがやってきて無事に乗船を果たした時に彼女から返信が届いたのでした。
「フェリーに乗ったようね、預けたワタシの荷物ヨロシクね♪」
あれ、どこで私の車を見ていたのだろう。。。
と言うことは、彼女も同じフェリーに乗っているのだろうか。
彼女に返信しようとする私に、再び彼女からメッセージが届くのでした。
「私は別の船で川を渡るんで向こう側で会いましょう、連絡するから待っててね。」
次のフェリーにでも乗るのかなと思いこんだ私。
しかし、なんで次のフェリーが到着するまで待ってやらないといけないのだぁ、なんて気まぐれな娘なんだ?
徐々に対岸が近づき私を乗せた車は、フェリーを降りると近くの空き地で彼女からの連絡を待つハメに。
ピストン運航しているフェリーが再びここに到着するには30分以上かかるだろう。
しかし、すぐさま彼女から着信が入るのでした。
「どこにいるの?」
同じフェリーに乗っていたのか、彼女は既に対岸にたどり着いていたのでした。
空き地の場所を告げると、すぐに彼女が姿を見せた。
「同じフェリーに乗ってたんだねぇ。」
私の問いかけに、彼女は首を横に振りながら、
「いいえ、乗っていないわ。だって危ないんだもん。」
と答えると、素早く車に乗り込み運転手に何やら現地語で告げた。
車がすぐに走り始めたことから、彼女が急いで車を出すように告げたことは容易に察しがついた。
「フェリーが危ないって、どういうこと?」
車の中で私は彼女に訪ねてみた。
「だって、見つかって捕まるといけないでしょ。だから小さい船にお願いして渡してもらったのよ。」
“捕まる・・・??”
誰に捕まえられる可能性があるんだ、キミは。。。
何かとんでもないことに巻き込まれようとしている気に襲われてきた私に、彼女はこう使加えたのでした。
「アナタ、預けたモノの中身見たでしょ!」
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