ある日の夕方、突然お姉さんから呼び出しのメッセージを受信。
なんでも具合が悪いので外出できないらしく、食べ物を調達してきてほしいとか。
”なんで、私がバンコクに出てきていることを知っているのだろう?”
日中買い物がてらMBKに立ち寄りFacebookでチェックインしたのを見たのかな。。。Facebookでこの手のチェックインは控えたほうが身のためだ。
具合が悪いと言うことだし、食べ物を届けたら撤収するつもりでお姉さんの部屋へ足を運んだのでした。
そこで私を待っていたのは、ちょっと想定していなかった光景。
前回のこのシリーズの記事が“メンテナンス中のお姉さん”とすると、今回のは“工事中のお姉さん”、もしくは“工事直後の養生期間中のお姉さん”とでも表現すればよいのでしょうか。
タイですし整形手術をしている女性や女性になった男性はさして珍しくもないのですが、さすがに「直後」というのは初めてで一瞬怯んでしまった私。
一方、彼女のほうは至って平気、しかも元気。
私が冗談がてらスマホのカメラを向けても喜んでピースサインを出してくる有様で痛々しい姿を私に見せることに全く抵抗が無い様子。
この顔であまり表を歩きたくないが、私にさらすのは問題ないのか。。。
喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか、複雑な心境になる私。
“いじらなくても十分可愛かったのに“とは感じましたが、女性の「美へのこだわり」というのは男性には永遠にわからないのでしょう。
私は目の前の現実を受け入れ調達した食べ物をテーブルに置き撤収しようとすると、お姉さんが私に言った言葉はこうでした。
「うちに電子レンジがないのを知ってて買ってきたでしょ!」
“マジ?”
確かにこの部屋には電子レンジがない。。。どうやら私が別のお姉さんの部屋と勘違いしていたようだ。
その場を取り繕うために、再度外出し屋台かどこかで買ってくると答えるも、彼女の機嫌は斜めになったまま一向にもとに戻る気配もない。
「でも、せっかく買ってきたのにもったいないでしょ!」
いやいや大した金額じゃないし、君の財布からお金が出て行ったわけでもないじゃんよ。
が、もったいないと言われればそうかもしれない。
「いいよ、これは持って帰って自分で食べるから」
と言おうとした私より、彼女が先に口を開きます。
「いい方法があるわ。電子レンジを買いましょ!!」
「まだお店開いてるから急がないと」
と言いながら私にすり寄ってくる彼女。明らかに私に電子レンジを買わせるつもりだ。
「そんな包帯だらけの顔ですり寄られても効果があるわけないんですけどぉ」って教えてあげればよかったかもしれませんが、包帯の奥の眼光には以前と変わらない”強制力を伴う何か”が放たれていて敢え無く撃沈。
まぁ、最近の電子レンジなんて2000THBくらい出せば買えるのでそんなに大きな出費ではないので了解した私。
「じゃ、ちょっと待ってて。あそこのTESCO Lotusで買ってくるわ」
こう伝えましたが、彼女も一緒に行くと言い始め着替えを開始。
“いやいや、オマエ表に出たくないんじゃなかったの?”
と私が突っ込む間もなく着替え終えニコニコしてるのですが、
私のほうからすると、
“こんな包帯まいた整形直後のネエちゃんと表に出たくないんですけど。。。”
ですよねぇ。
結局は、用事を思い出したフリをしてその場を撤収することにして、予備費を含めて3000THB渡しましたが後日おつりが帰ってくることは当然ありませんでした(←これは想定の範囲内)。
後からわかったことですが、手術後の度合いにもよりますがしばらくの間は流動食しか口に出来ないらしく、おそらく彼女も電子レンジはゲットしたものの、当分の間は使うことはできなかったんじゃないでしょうか。
しかし、後日そのお姉さんの部屋へ訪れた私はそこで電子レンジを発見することはできませんでした(←これは想定外)。
私もまだまだ甘いようです、タイのお姉さん恐るべし。
男から金を吸収する吸着力は生まれ持ってモノなのでしょう。
(工事中なお姉さんの記事)
【タイ】お姉さんの美意識をくすぐるネット上を賑わす広告
この記事へのコメント