次の飲み屋を求めてブキビンタンの緩い坂道をほろ酔い加減で登っていく3人。
この通りのバーは、ビールや料理の品揃えの違いくらいでこれと言ったエンターテイメント的な特徴はない。
以前まで営業していた日本料理屋“代官山”も閉店したから久しく、料理の特徴と言っても主に西洋系やインド系が中心となる。
通りを上まで登ってみたが、彼女らのお目にかなう店は見つからなかったようで再度坂道を下ることにした。
歩いている最中も彼女らはしきりに男を探している様子は明らかで、酒が入っているせいもあってか2階のテラス席から通りを見下ろしながら飲んでいる連中に手を振る始末。
まぁ、別に足元がふらつくほど酔っているようには見えないし、酒のせいというか天然的な何かから来る行動なのでしょう。
私は、そのまま彼女らを制止することなく1歩後ろを歩いてついて行ったのでした。
坂道の中ほどの適当なバーで彼女らは足を止めた、どうやら2件目はここになりそうだ。
今度は1階の歩道にセリ出たテーブル席に座った私達3人。
「で、君らはどこに滞在しているの?」
ビールを飲みながら、雑談の中で私は彼女らに尋ねてみた。
「ペタリンジャヤ(Petaling Jaya)のベストウエスタン(Best Western)よ。」
さらっと一人がそう答えた。
ここからだと結構距離があるのだが・・・ま、金は持ってそうだしタクシーの支払いには困らないだろうが。
別の一人がトイレへ行くと言い席を立とうとした。
席を離れる時に彼女が軽く振り向きアイコンタクトで私に何やらサインを送ってきたような気がした。
残りの1人のほうは私たちの行動に異変を感じていたのかは定かではないが、一向に私達にはお構いなしでハイネケンのボトルを傾けていたのを横目で確認し、私は彼女と一緒に誘われるように奥のトイレへと向かったのでした。
所詮はバーのトイレ。男性用と女性用と分けてはあるものの、酔っていることもあり皆無視して用を足しては出て行っている。
彼女は2つに分かれたトイレの入り口の前で私に抱き着き軽くキスをすると、男性用の扉の中へ消えていったのでした。
突然のラッキーな(?)出来事に少しの間呆然としていた私でしたが、彼女を追って男性用トイレの扉を開けたのでした。
用を足していると後ろの個室(?)のほうで水を流す音と扉が開く音がした。
しばらくして私の背中に何か密着感を感じたが、それが彼女であることを疑う必要もなかった。
どうやら、彼女は私を悪く思っていない、むしろ気に入ってくれている。。。私がそう感じるには十分な彼女のアピール。
もう一度私は彼女と唇を重ねながら抱き合っていた。途中、何人かトイレに入ってきた男性トイレだが、この程度のことなんてこの通りなら、さほど珍しい光景ではないのか平然と用を足し出て行くのでした。
何分抱き合っていたのか覚えていないが、私たちは手をつないで男性トイレを後にしました。
座っていた席に近づくにつれ、私らがトイレへ離れた時と何やら状況が変わっている展開が目の前に広がっていることに気づいたのでした。
(シリーズカテゴリ)
チャイナタウン物語の記事一覧
(マレーシア関連の記事)
【別館】マレーシア夜遊びの記事一覧
マレーシアの夜遊び♪の記事一覧
マレーシアの記事一覧
マレーシア料理の記事一覧
この記事へのコメント
pearl
続きを楽しみにしてます。
かる
はじめまして、こちらこそ温かいお言葉ありがとうございます。
このシリーズは、以前本館ブログに掲載されていたものをGoogleさんの指導で引っ越したものになります。
ですので、本館ブログでは既に非公開にしているものの、基本的に既出記事になってしまうのですが、これも何かのご縁と喜んでいる次第です。
しょうもない記事たちですが、これからもよろしくお願いいたします。
かる
pearl
他の記事も拝見させて頂きます。
体調も心配ですがこれからも楽しみにしています。
かる
応援ありがとうございます。
チャウドックも本館ブログからの引っ越しカテゴリでんですよぉぉ、最近Googleさんの監視が厳しく対応に追われており、これらカテゴリの記事たちが更新できていませんねぇ。。。申し訳ないです。
予告しておきますと、どちらのカテゴリもそろろそエピローグを迎えることとなると思います。
落ち着いたら、更新を再開させますのでしばしお待ちくださいませ♪
しょうもない記事ばかりのブログたちですが、これからも宜しくお願いいたします。
かる