いわゆる『夜型お姉さん』の友人が多い私。
知り合うのは例に漏れず彼女らの職場がほとんどで、一緒にお酒を飲みながら意気投合し連絡先を交換したりして友人関係（？）がスタートします。
だいたいバーやカラオケあるいはパブなどバンコク市内で知り合うのですが、彼女らの家は郊外にあることも多く彼女らは結構遠距離通勤していることも少なくないですよね。
大都会バンコクと言えど、少し郊外に外れると下町情緒のある街並み。
“この辺りまでくれば家賃もずいぶん安いんだろうなぁ。。。”なんてことを思いながら、目指す彼女のアパートに到着した私。
訪問の『最終目的』は言わずと知れているのですが、誘われたとは言え“いきなりそういう展開”には持ち込めるわけもなく、ビールやツマミなどを何か手土産を下げていくあたりは「私もまだ日本人だった」という感じでしょうか。
部屋に到着した私を迎えてくれた彼女は、既にビールを手酌でよろしくやっていたのでした。
“おっ、これなら意外と早くイケるかも。。。♥”
早速、私も持ってきたビールの栓を開け乾杯！！
“ツマミもあるよ”と言わんばかりに、コンビニで買ってきたツマミになりそうなものを数個取り出し皿に取り出そうと狭そうな台所へ腰を上げた私。
しかし、そこで“先客”というか“同居人”と遭遇したのでした。
彼女の食べ残したご飯の皿の上で身動きもせずにたたずんでいたのは、ご存知「トッケイ」。
人に慣れているのか、逃げる気配なし。。。
私もタイの山奥でしょっちゅう目にしていたので驚くこともなく、“まぁ、郊外に出ればいるわなぁ”程度の感覚でトッケイの視線を無視しながらも皿を取り出し台所を後にしようとした私の肩に何かが天井から落ちてきたのでした。
“またかよ。。。”
気分を切り替え彼女と酒を交わし続け、いつしかお互い良い感じに。
“チャンス到来！！”とばかりにベッドに滑り込んだのですが、ベッドの壁にまたしても。。。私らを見つめていたのでした。
しかも、『トッケーッ』という名前の由来にもなっている独特な鳴き声の連呼の始まり。
これには流石に興ざめした二人。
ひと眠りを装いながらもお互い機会を窺うものの、定期的に部屋に響く鳴き声に雰囲気は盛り上がりません。
結局“目標”を叶えることなく部屋を後にすることになった私。
彼女曰く、ハエや蚊などを食べてくれる“家の守り神”というか“守護神”みたいなものがトッケイとのことなのですが。。。今回、彼女の身を守ったのもコイツだったということなのでしょうか。
しかし収まりのつかないのは、『私のトッケイ』。せっかく、ミンブリまで足を延ばしたのに。。。
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