入口の分かりづらいペタリンジャヤ(Petaling Jaya)のベストウェスタンホテル(Best Western Hotel)。
しかも、1階や2階はレストランやショッピングモールになっているためホテルロビーへはエレベーターを使う必要がある。
ホテルロビーよりも上の階からホテルとして宿泊施設になっていて屋上には(ヘイズに見舞われえなければ)眺めの良いプールと展望レストラン。
当然、宿泊施設の階へは部屋のカードキーがないとアクセスすることはできないが、この構造上ホテルロビーに立ち寄ることなくエレベーターで目的のフロアへ行けるという“嬉しい”造り。
やはり、どこの国でも女性と一緒にロビーを抜けるのは、下心を見透かされているというか何か気まずいものである。
しかし、彼女が押したエレベーターのボタンは何故かホテルのフロントの階。
結局、二人でフロントに立ち寄ることに・・・やはりちょっと気まずいので、私は彼女が何やらスタッフと話しているのを遠目に眺めていた。
話が終わったようで、彼女は私の元へ戻って来た。
腕を組みながら再びエレベーターに乗り彼女の部屋のある階で降りる。
部屋に入ると彼女は真っ先に履いていたパンプスを脱ぎ捨て、私に軽くキスをするとトイレに駆け込んだのだ。
テレビを点け待っていたが彼女が出てくる気配は感じられない。
“大きいほうかな。。。”
勝手にそう思い私は冷蔵庫を開け缶ビールを頂きながら待つことにした。待たざるを得なかったというほうが正確な表現であるが、いずれにしても選択肢がないのであった。
しかし、缶ビールを2本ほど飲んでも彼女はまだトイレから出てこない。
“もしかして中で寝てしまったのかな?”
そう思った私は、トイレの扉を開けようとドアノブに手をかけた。
鍵がかかっていなかった扉はすんなり開き、私は中の彼女の様子を覗いてみたのでした。
そこで私が見た光景は、洗面台で下着を洗っている彼女。
予想もしない光景を目の当たりにした私は茫然と立ちすくむしかなかったのだが、私に気付いた彼女は苦笑いをしていたが下着を洗う手は休めなかったのでした。
どうやら、酔っているせいもあり“しくじった”ようだった。
私もどう取り繕ってよいのか…とっさに「冷蔵庫のビールもらったね」と彼女に告げて再びトイレを立ち去ったのでした。
しばらくすると、シャワーを浴びる音が聞こえ始め、その音が止むとバスタオルに身を包んだ彼女が出てきた。
入れ替わりに私はシャワーを浴びにバスルームへ入り、洗い立ての下着を眺めながら汗を流したのでした。
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