
彼女の執拗な攻撃に完全にペースを奪われる私。
どちらかというと私が主導というのが「私のパターン」で彼女ともそう接してきたのだが、今回の彼女は全くの別人のように攻めてくるのである。
“実はこっちが本当の姿なんだろうなぁ”
妙に冷静にその姿を眺める私。どうも気が乗らないのは彼女が先ほどやって来た毎月恒例の“赤い訪問者”の接客中であること。
“さて、どうしたものか・・・”
頭でそんなことを考えながらも、そこは所詮私も男。
彼女の攻撃に無意識に反応していくのは仕方なく、徐々に臨戦態勢に。。。
“もうどうにでもなれぇぇ!!”
この時、私の中の『トキ』が『ラオウ』に変わったのでした。
『「剛の拳」には「柔の拳」がどの世界でも鉄則』が座右の銘な私だが、このまま攻撃を受け続けると私が堕ちるのは明白、ここは一挙に応戦に出た私なのでした。
そうは言うものの、彼女の状態を考えると「攻撃スポット」が限られるのも事実。
さすがに彼女が私にしているようなことまではできない私だったが、張りのある“ツインタワー”を中心に反応を探るのだが今一つ。私の攻撃は徐々に広範囲に及んでいくのでした。
はやり“反応の良い場所”は決まっている。
『“女”偏に“喜ぶ”で“嬉しい”』とはよく言ったもので、例に漏れず嬉しい気分になる私。
“赤い訪問者”の影響か、これで私と3回目となり慣れてきたせいか、何かしら彼女のほうも反応が激しいように感じたのでした。
しばらくの攻防の末、何やら解読不能な言葉と共に動かなくなった彼女。
“ふふふ、おぬしもオレ様の「ゴールドフィンガー」に堕ちたか・・・”
妙な達成感を感じた私は、タバコを吹かそうと彼女を残したまま窓辺へ移動。
しかし先に手を洗う必要があり、ついでに用を足すために洗面所へ足を運んだのでした。
が、ここで1つ問題に気づいた私。
私の“KLタワー”は、まだそそり立ったままで、砲撃準備を解除していなかったのでした。
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