辿りついた先は、シンガポール観光の定番スポットであるマリーナベイ。
当然ながら私も初めてではないのだが、シンガポールの観光と言えばここになるのだろう。
初めて来たときには少し感動したものだが、名物であるマーライオンの造りの悪さと言うか、安っぽさが目に付くように思え始め何時しか足が遠のいてしまったスポット。
地元民の彼女たちは何気に楽しそうだが、こっちは全く楽しくない。。。
それを察したか、彼女のうちの1人(私とはクアラルンプールでの初日以来の再開のほう)がこう切り出してきたのでした。
「やっぱり、ここは夜来た方が雰囲気がいいわよねぇ。暗くなるまで少しあるからマッサージでも行きましょ。」
3人は、乗ってきた車をその場に残しタクシーに乗り込むとラッフルズシティへ抜けたが、その後はどう走ったのかはよくわからない。
程なくすると、郊外(?)の中国語が目立つ街並みに到着した。
彼女らに連れられるまま、路地裏の按摩屋へ全員でシケ込んだのでした。
幸い店内に先客はいない様子、すぐに案内されたのでした。
按摩と言っても、女性も一緒に入れる真面目系なお店。“期待できるコト❤”が起きるハズもない。
しかし、仕切りはないものの何故か男性と女性で分けられたのでしたが、何の不思議もなく通路を挟んで男女別々にマットに横たわったのでした。
もともと按摩は嫌いではない私、しばし彼女たちと一緒に居ることを忘れウトウトしながら至極の時を満喫。
どれくらい時間が経ったのか、通路の反対側から呼ばれる声に目が覚めた私。
「どう、気持ちいい?私達、ここの按摩はお気に入りなの♪」
声の主は、一緒に按摩を受けている彼女の一人だったが、薄暗いことありどちら側が声を掛けて来たかはよくわからなかった。
しばらくすると、仰向けからうつ伏せへ願えるよう按摩のおばちゃんに促され体勢を変えた私。向かいの彼女たちも同様にうつ伏せになるよう促されたのがわかった。
うつ伏せになり按摩を受けている私達。
通路を挟んで彼女らが按摩を受けている様子が、カーテンを背後に逆光の暗がりの中でぼんやり確認できる。
薄暗い部屋の中でお互い按摩を受けている姿を見ながら会話を楽しむ私達に、按摩のおばちゃんも時折口を挟んでくる。
按摩のおばちゃんが話好きなのは万国共通、何処の国で按摩を受けてもだいたいこんな雰囲気になるから不思議なのだが、それはそれでアットホーム感もあり癒される。
「ちょっとトイレに行ってくる。」
クアラルンプールで私と関係を持った彼女が薄暗い部屋から退出した。
按摩のおばちゃんが私にすかさず声を掛ける。
「あちらがオマエさんの彼女かい?」
「女の勘」というのは侮れないもの、彼女と言うわけではないが当たっていることには間違いない。
「違うわよ、ワタシが彼の彼女なの♪」
と笑いながらおばちゃんに応戦。
笑いながらの彼女の言葉が、おばちゃんの言葉が正解であることを物語っていたのでした。
扉を開ける音でトイレへ行った彼女が戻って来たことがわかった。
偶然かワザとなのか、彼女は灯りを灯したので部屋は隅々まで見渡せるほど明るくなった。
一瞬、瞳孔が追いついていなかったが、明かりのものとでうつぶせで按摩を受けていた彼女の姿が照らし出されたのでした。
「アナタ、彼女のは見たことないもんね、ははは♪」
通路の向こう側には、背中丸出しで按摩を受けている彼女が横たわっていたが恥ずかしがったり隠そうとする仕草はとらず、むしろこちらを見ながら微笑んでいる。
灯りを消すことなく戻って来た彼女も、何食わぬ顔でバスタオルを脱ぎ捨てうつ伏せになり按摩を受け始めたのでした。
こういう「チラ見せ」にはめっぽう弱い私。
うつ伏せの体勢が下腹部あたりから徐々に維持しにくくなったのを感じたのでした。
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