部屋に私を招き入れると彼女はそのままベッドへ倒れ込んだのでした。
やはり結構酔っているのか、ちょっかいを出してみても動こうとしない。
“眠ってしまったのかな・・・。”
彼女が横たわっているベッドの傍らに腰を下ろしボーっとしている私も結構酔っていたようだった。
しかし、このマリーナベイ サンズ ホテル。
有名な割には質素というかチンケというか、どうにも私には価値が見いだせない部屋の造り。単に私の好みに合わないだけなのか。誰かに聞いたことのある“マリーナベイ 三途”のウワサが記憶に残っているからなのか。。。
そんなコトは現時点でどうでもよい話で、ここまで来た以上は引き返す選択肢もない、私は横たわる彼女に手を伸ばすのでした。
ちょっと触ってみる・・・案の定、反応なし♪
ちょっと撫でてみる・・・これも、反応なし♪♪
ちょっと捲ってみる・・・やはり、反応なし♪♪♪
勢いづいた私は、時にはひっくり返しながら慎重かつ丁寧に1枚ずつ手を付けていったのでした。
思いのほか無抵抗な個体を自在に扱い、しかも気づかれないようにとなると、なかなか難しいもの。
なかなかうまくいかない私だったが、ようやくもう一歩のところまで到達。
しかし、試行錯誤を繰り返すも、ここからどうも上手くいかないのだ。
なんで、こんなピチピチのを履いているのだ・・・そんなコトをグチってもしょうがない、私は休憩も兼ね自分の支度を整えることにしたのでした。
ポーチにしまい込んでいたラテックスを取り出しベッド脇に置き、彼女より先に涼しい姿になり、こちらは準備万端。
“さて、続きは彼女の支度を整えてから♪”
とばかりに作業再開。しかし、どうも思うようにはかどらない・・・。
“このままできるかな?”
面倒くさがりでせっかちな私は、なんとかこのままの状態でいたせないか試して着ることにしたのでした。
少しめくって開いてみる。
体位を選べばなんとかなりそうだと悟った私は、ベッド脇に備えておいたモノを素早く装着し出撃体制を整えるのでした。
が、部屋が薄暗いせいと酔っているせいか、いつものように手際よくとはいかない私。
痛恨の『裏表を間違えるミス』により、思いがけないタイムロスを強いられることになったのでした。
なんとか裏表を修復し、戦場復帰すべく再び彼女の傍らへ。
“いざっ!!”
と言う時に、おもむろに彼女が起き上がり私にこう告げたのでした。
「もう、全部とってからしようよぉ~♪」
起きていたのか・・・まさか最初から??
苦笑いするしかない私に、彼女は微笑みながら「私が難攻不落として諦めていたモノ」を自ら武装解除したのでした。
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