
マレーシアでお酒を飲んで楽しむ処として代表的な場所と言うと、カラオケ、パブとバーが挙げられます。
“カラオケ”は皆さんご存知の通りで遊び方を今さら説明する必要もなしと思いますが、“パブ”と“バー”の区別は私の中では、こんな感じに呼び方を分けています。
“パブ”は、在籍しているお姉さんが席にやってきてレディスドリンクを強請られながらお話をする処で、“バー”はそのような役割のお姉さんはおらず、ゆっくり(時にはナンパしながら)お酒を楽しむ処。
パブやカラオケなどの大型店では、ステージがあったりして生バンドの演奏などさまざまな催し物が一種の余興として開催されます。
これはこれでよい時間つぶしになるのですが、『ミスコンテスト(ミスコン)』が始まってしまうと臨時出費を警戒する必要があるのです。
話し相手のお姉さんと一緒にお酒を楽しんでいると、お姉さんがルージュを塗り直し始めたりすると要注意。
その彼女は、間もなく開催されるミスコンテストの準備を始めているのです。
といっても、余興の一種ですので順番にステージに上がってポーズを決めたり、時には水着を披露したりするのを眺めるだけといった何とも退屈な催し物なのですが。
問題は、自分に着いていたお姉さんがステージ上に姿を現した時に“チップ”を渡さないといけないことなのです。
“チップ”といっても直接お金をステージまで持っていくのではなく、金額の書かれた何かタスキみたいなものを購入し、それをフロアスタッフへ渡しスタッフが彼女へ掛けてあげるというシステム。
人気嬢になると多くのテーブルからタスキが届きご満悦、タスキの数が一種の人気嬢のシンボルみたいな感じなのでしょう。

そのお姉さんのチップに最終的になるタスキですが価格もさまざまで、だいたい相場は50~100RMが一般的で時には500RMなんてものもあります。
約10倍するとタイバーツ(THB)に換算できるので感覚がつかめると思います。
どうです?
チップにしてはかなり高いですよねぇ、これって。
これだけ払うんだったら、タイなら一体どんなサービスが受けられるのでしょう。
一人当たりの国内総生産(Gross Domestic Product, GDP)で比較しても、タイは5,740USDくらいでマレーシアでは、だいたい9,600USD程度(ちなみに日本は、32,500USDくらいですね)。
このタイとマレーシアのGDPを比例計算をするとして、マレーシアのパブで払うタスキの価格を半分にしたとしても、やはりまだかなり高価だというのがお分かり頂けると思います。

じゃぁ、タスキを買ってやらなければいいじゃんよ!
確かにその通りですが、ステージ上で面子が潰れた彼女は2度とテーブルには戻って来ませんし、場合によっては戻っては来るものの文句を言ってきます。。。こうなってくると当然こっちの気分も悪くなってきますし、本来楽しむために訪れたパブなのに本末転倒な結末になってしまいます。
こんなトラブルを避けるために、私はだいたい100RMのタスキを買うようにしています。
いつの間にやら「レディスドリンクは50RM」がスタンダードとなりつつある状況で、これらジャブを喰らっていると結構バカにならない金額に膨れ上がってしまうのですねぇ。

ちなみに規模にもよりますが、ミスコン優勝者には賞金が出ることが多いのです。
特別のガウンとともに1000RMや2000RMのタスキが・・・もとが私たちの酒代から出てると思うと複雑な心境になりますよねぇ。
いまだにどういう基準で優勝者が決まってるのか私には分からないのですが。
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